すずらん(鈴蘭)の雑学・豆知識|リハビリやデイで使える音読教材【無料プリント】

季節を感じる春の音読プリント、すずらんの雑学・豆知識

高齢者の脳トレやリハビリに!季節を感じる音読プリント

こんにちは!ぷりんプリントです。
当サイトでは、高齢者の方に楽しんでいただける音読プリントや、失語症・構音障害リハビリ用のプリント教材を公開しています。プリント教材一覧はこちら!
今回は、5月、6月ごろ(春~初夏)の季節の話題として「すずらん」についての音読プリントを作成しました。音読プリントはこの記事の下の方にダウンロードリンクがあり、無料でダウンロードできます。すぐにダウンロードしたい方はこちらからリンクに飛びます!
リハビリで使う療法士さん、デイケア・デイサービスで使う介護士さんは、このページの雑学・豆知識で予習してから音読プリントを使っていただくと、話題が広がってより楽しめると思います!

  • 本文は見やすいフォントの大きな文字で、全ての漢字にふりがなを振ってあります。
    (ふりがな無しバージョンもあり)
  • 写真付きで、音読しなくても、季節の話題での回想法などに使えます。
  • 文中に必ず答えがある簡単な質問(クイズ)も載せています。

プリントを出してもなかなか読んでくださらない方もいらっしゃるかもしれませんが、写真を見てお話してくださったり、クイズに答えるために自然と本文を読んでくださるかも!?
季節の話題は、認知症予防や言語リハビリテーションにも効果的です。
この音読プリントを使ってすずらんに関する文章を読んだりすずらんについて話したりすることで、脳に刺激を与えることができます。

さて、今回の音読プリントでは、下記のような文章を使っています。

すずらんは「幸せが訪れる」という花言葉を持ちます。小さな白い花が鈴なりに咲く姿が、まるで銀の鈴のように見えることから、「鈴蘭」と名前がつきました。香水の原料としても使われる上品な香りの花です。ただし、全体に毒があるので、取り扱いには注意が必要です。

すずらんに関する雑学いろいろ

この記事では、プリントで紹介した事柄をさらに深堀りしながら、すずらんの雑学をお届けします。(音読プリントをすぐダウンロードしたいかたはこちらから)

すずらんの原産地と分布

すずらん(学名:Convallaria majalis)は、ユリ科スズラン属の多年草で、原産地はヨーロッパからアジアの北部温帯地域です。特に北ヨーロッパの森林地帯に自生しており、日本にも北海道や本州の山地に自生しています。

日本に自生するすずらんは、ドイツすずらん(西洋すずらん)と比べて小ぶりですが、同じように可憐な姿をしています。現在では庭園や公園などでも見かけることができる人気の花となっています。

すずらんの歴史

すずらんは古くから親しまれてきた花で、特にヨーロッパでは中世の時代から薬用植物として心臓病の治療などに使われていたこともあるそうです。現代では毒性が認識され、医療用として使われることはないようです。

「すずらん」名前の由来は?

プリントでも触れたように、日本語の「鈴蘭(すずらん)」という名前は、小さな白い花が鈴なりに咲く様子が銀の鈴に似ていることから名づけられました。

英語では「Lily of the Valley(谷間のユリ)」と呼ばれ、谷間や森の木陰など湿り気のある場所を好んで生育することからこの名がつきました。フランス語では「Muguet(ミュゲ)」、ドイツ語では「Maiglöckchen(五月の小さな鐘)」と呼ばれ、いずれも5月に咲く鈴のような花という意味合いがあります。

すずらんの花言葉は?

音読プリントにあるように、すずらんの代表的な花言葉は「幸せが訪れる」です。その他にも「純粋」「純潔」「再び幸せが訪れる」「sweet」「謙虚」など、ポジティブな花言葉を持っています。

白く清楚な見た目と甘い香りから、純粋さや幸福の象徴とされることが多く、特にヨーロッパでは幸運を呼ぶ花として愛されています。キリスト教では、「聖母マリアの涙」とも言われ、純潔のシンボルとして結婚式のブーケに使われることもあります。

ヨーロッパには「すずらんの日」がある?

フランスでは毎年5月1日が「ミュゲの日(La Fête du Muguet)」とされていて、この日に、愛する人や家族、友人にすずらんの花束を贈ると、贈られた人はもちろん、贈った人も幸福になると言われているそうです。この風習は16世紀、シャルル9世が宮廷の女性たちにすずらんを贈ったことに由来すると言われています。

5月1日はフランスの祝日(労働者の日)でもあり、この日だけは特別に、免許なしで道ですずらんを売ることができることになっているんだとか!そのため、街角にはすずらんの花束を売る露店が立ち並び、幸せを願って多くの人が花を買い求める姿が見られるとのことです。

すずらんの香りは天然成分じゃない?

すずらんは強く甘い香りを持ちますが、すずらんから精油を抽出しようとすると、すずらん本来の花の香りがなくなってしまうため、すずらんから直接香料を抽出することはできないそうです。そのため、多くの香水は、ヒドロキシシトロネラールという合成香料でできているのだそう。

すずらんには毒がある!?

音読プリントにもあるように、すずらんは美しい見た目とは裏腹に、植物全体に強い毒性を持っています。特に「コンバラトキシン」という強心配糖体を含み、これは心臓に直接作用する毒素です。

葉や茎、花、根、種子など、すべての部分に毒があり、誤って摂取すると吐き気、嘔吐、めまい、不整脈、さらには重篤な場合は心停止を引き起こす可能性があるのだそうです。
日本国内では、若芽のうちは山菜のギョウジャニンニクとそっくりで、間違えて食べてしまう事例が頻発しているようです。欧米諸国では、秋に成る赤い果実を子どもが誤って口にしてしまう事件が毎年のように発生しているとのこと。
また、すずらんを挿した花瓶の水を子供が飲んでしまい死亡したという事故も発生したことがあるそうですよ。花瓶の水をこぼして、ペットがなめてしまうケースも考えられるため、すずらんを切り花として楽しむのは控えたほうがいいかもしれませんね。

季節を感じる音読プリント「すずらん」を無料でダウンロードする

季節の話題の音読は、発声や発音練習としてだけでなく、季節を感じたり、懐かしい記憶を呼び起こしたりする効果もあります。すずらんの清楚な姿や香りは若い頃の思い出と結びついていることも多く、プリントをきっかけに会話が広がると良いな!と思います。
「昔、庭に植えていた」「結婚式のブーケにすずらんを使った」などのエピソードを思い出すことは、認知症予防や脳の活性化にきっと役立つと思います。
園芸が趣味の方は、育て方のポイントを教えて下さるかもしれませんね!

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